「節度ある適度な飲酒量」について

昔より、「酒は百薬の長」といわれ、適度な飲酒は健康にとってよいものとされていました。

実際、わが国の男性を対象とした研究のほか、海外での研究を集積して検討した結果では、男性については1日当たり純アルコール10~19gで、女性では1日当たり9gまでで最も死亡率が低く、1日当たりアルコール量が増加するに従い死亡率が上昇することが示されています。

そこで、厚生労働省では、「節度ある適度な飲酒量」として、1日平均純アルコールで約20g程度である旨の知識を普及させようとしています。

具体的に、表を引用させていただきます。

 

 

 

なお、女性では、女性は男性よりも少ない量が適当で、少量の飲酒で顔面紅潮を来す等アルコール代謝能力の低い人では通常の人よりも少ない量が適当であることにも注意しましょう。

 

一方、疾患別にみると、高血圧では全く飲まない人に比べ、ちょっとでも飲む人のほうがリスクが高くなっており、高血圧に関しては飲酒はしないようがよいとの報告があります。ですから基礎疾患をみながら、臨床の現場では「酒は百薬の長」というお話は最近はあまりしなくなってきました。

 

 

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