オミクロンBA・5株のリスク、ワクチン3回接種で半減

現在流行が続いているオミクロンBA・5株、このウイルスに感染して発症するリスクが、ワクチンを3回接種している人は接種していない人に比べ54~65%減少すると、国立感染症研究所より発表されました。

季節性インフルエンザ予防接種での予防効果が40~60%とされているので、ほぼ同程度の効果があると言えます。

ワクチンによる重症化を防ぐ効果はこれまでも明らかになっていました。一方コロナウイルスがどんどん変異しており、「ワクチンは当初は効いたけど、オミクロンBA・5株に対しては予防としては最近効かないんじゃない?」との声がありました。

今回ワクチン接種歴などをもとに1500人あまりの人を調査し、ワクチン接種による発症予防効果を調べました。その結果、2回目を接種して5ヶ月以降の効果は35%にとどまっていましたが、3回目を接種すると、接種後2週間から3か月までは65%、3ヶ月以降でも54%の予防効果がありました。

今回の研究は従来型のワクチンでのお話です。国内のワクチンは10月よりオミクロンBA・1株をもとに改良された、オミクロン対応型のワクチンに変わります。ワクチンにはいろいろな副反応もありますが、ワクチン接種の有用性はさらに高まる可能性が期待されます。

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